知っておきたい外壁材の種類と特徴。失敗しないために知っておきたいポイントをご紹介

住宅を建てる際、外から見たデザインや家の耐久力に関わる重要な要素が、住宅の外壁です。住宅の外壁は、住宅を購入した後でもメンテナンス費用がかかったりと、今後のコストを左右するパーツでもあります。この記事では、お家を建築する前に知っておきたい外壁の種類と特徴、外壁選びに失敗しないためのポイントを紹介しています。ご自身の住宅に好ましい外壁材を選択することで、より快適な暮らしができる住宅を選んでみませんか?この記事を参考に、ご自身の好みに合う外壁材を選んで頂けたのであれば幸いです。

外壁材の種類

外壁材の種類には、多くの住宅で使用されている窯業系サイディングや金属系サイディング、タイルなど様々な種類があります。種類豊富な外壁材ですが、それぞれが持つメリットやデメリットは異なります。各外壁材の特徴を知ることで、ご自身の好みに合う外壁材を探してみませんか。

外壁材の役割

外壁材は、どのような役割を持っているのでしょうか?デザイン性が重視されがちな外壁材ですが、住宅の見た目を決めるだけではなく、住宅の耐久力や室内環境などお家の機能性にも大きく関わる大切な要素なのです。

<役割>
・住宅の見た目を彩る
・防水性、防風性、耐震性、防火性など住宅を保護する
・耐熱性、断熱性、遮音性など住宅の室内環境を整える
・外壁のメンテナンス性を左右する

次に、それぞれの外壁材の特徴を紹介させて頂きます。外壁材の特徴を知ることで、ご自身の好みや周囲環境に合う外壁材を探してみましょう!

窯業系サイディング

サイディングとは、外壁の表面に仕上げとして使用される板のことを言います。壁に貼り付けることで利用される外壁材です。近年の住宅の多くがこのサイディングを使うことで、外壁を構成しています。

窯業系サイディングとは、セメントに繊維質や無機質を混ぜて作られたサイディングのことを言います。近年の新築住宅に使用される外壁の7割以上が、この窯業系サイディングを使用して作られています。窯業系サイディングの特徴として、ほかの外壁材に比べて安く、耐候性・防火性に優れている点があげられます。多くの人が利用していることもあり、デザインや色柄が豊富です。しかし、表面コーティングやシーリングの劣化など、定期的なメンテナンスが必要な特徴も持っています。

金属系サイディング

金属サイディングとは、アルミやガルバリウム、ステンレスなどの金属が使用されているサイディングのことを言います。金属サイディングの重量は、窯業系サイディングの1/4、モルタルの1/10です。重量が軽いため建物への負担軽減となりますので耐震性能の高い外壁材です。金属サイディングには断熱材が貼られておりますので、耐凍害性があり寒い地域でよく使用されている外壁材です。窯業系サイディングと比べて、メンテナンスを行う頻度が少ないメリットがあります。デザインの幅が少ないため窯業系サイディングよりも使用率は低くいものの、最近ではレンガ調などのおしゃれな金属系サイディングも増えているのです。

木質系サイディング

木質系サイディングとは、加工した天然の木材を使用しているサイディングのことを言います。天然の木材ならではの温かみのある雰囲気や木材の変化などを楽しめる利点があります。

耐火性がない天然木ですが、準耐火構造の認定取得をしている商品もあります。都心部など敷地が小さく延焼ラインに外壁面が入ってしまう場合でも使用が可能です。デメリットとしては、材料コストが高いこと、小まめなメンテナンスが必要なことがあげられます。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂を主原料として使用されているサイディングのことを言います。日本での普及率は低く、樹脂系サイディングを扱っていない業者も多いです。しかし、塩害や凍害への耐久性があること、劣化がしづらくメンテナンスが少なく済むことから、近年注目されている外壁材でもあるのです。

モルタル

モルタルの壁とは防水紙・金網の上に、セメントと水・砂を混ぜたモルタルを塗ることでつくられる外壁のことを言います。30年ほど前までは、モルタルが住宅の外壁によく使用されていました。手作業が必要のため手間がかかったり、品質にバラつきがあることから最近ではあまり見られなくなった外壁材です。しかし、オリジナルのデザインをつくれることと、手仕事による唯一無二の風合いをつくれることから建築家やこだわりのある工務店が採用している仕上げです。ハウスメーカーがつくるようなどこにでもあるデザインでは満足できないという方は、検討してみると良いでしょう。耐水性はモルタルの上に施す仕上塗装に委ねますので、仕上材の選択とメンテナンスには必ず気を配ることをお勧めします。

漆喰

漆喰の壁は、水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを主原料とした塗料で塗られた壁のことを言います。日本の伝統的な外壁材で、昔ながらの住宅や宿屋など古風な趣きを感じられることが特徴です。外壁塗りの技術が必要なため、取り扱っている業者が限られる欠点はありますが、メンテナンスの頻度が少ない利点、防カビ性・防火性・防候性が高いメリットも持っています。

板張り

板張りとは、マツやスギなどの木材を壁に張りめぐらすことで外壁をつくる手法のことを言います。最近では、新築にあまり使用されなくなった外壁材ですが、断熱性や調湿性が高い特徴を持ちます。しかし、木質系サイディングと同様に、天然の木材は水に弱い特徴を持っているため、腐食が進みやすく小まめなメンテナンスが必要です。

タイル

外壁に使用されるタイルとは、粘土や陶土・石英などを砕き、焼き固めることで作られる板状の外壁材のことを言います。タイルの利点は、タイルの艶や均一に並べたれた色合いから高級感溢れる外壁をつくることができる点にあります。そのため、初期費用がかかる特徴を持っていますが、色褪せが少なく、耐久性に優れているため今後のメンテナンス費用がかかりづらいメリットがあるのです。

コンクリート打ち放し

コンクリート打ち放し外壁とは、鉄筋コンクリートの構造体を仕上材で覆わず撥水材のみで仕上げることを言います。構造体そのままのフォルムと、仕上げを施さないクールな印象が人気です。有名な建築家、ル・コルビジェやルイス・カーン、日本では安藤忠雄が好んで使用してる素材でもあります。耐震性・耐火性・遮音性に優れていますが住宅として使う場合は室内側を断熱しないと、夏暑く冬寒い住宅になってしまいますのでご注意ください。コンクリート打ち放しは、設計も施工も高い技術を必要としますのでコストは高くなります。

ALC

ALCとは、コンクリートの内部に気泡がある外壁材で軽量気泡コンクリートとも呼ばれております。鉄骨造の外壁材として採用されることが多く、コンクリートと比べて軽量なこと、断熱性・耐火性に優れていることが利点です。透水性がありますので仕上げ塗装が必ず必要となります。また継ぎ目にシーリングから先に劣化していきますので定期的なメンテナンスが必要です。

外壁材の素材の選び方

ここでは、外壁材の素材選びのポイントを紹介しています。残念ながら、デザイン性・耐久性・コスパ・メンテナンス性の全てを叶えてくれる外壁材というのは存在しないのです。しかし、どの点を重視するのかを決めておけば、ご自身の好みに合う外壁材を選ぶことに繋がります。

初期費用を安くするなら

窯業系サイディングなら、他の外壁材に比べて住宅を建築する際にかかる費用を抑えることができます。現在建てられている新築の7割に使用されている点からも、外壁選びに失敗しない安心感があります。窯業系サイディングは、デザイン性や色合いが豊富な点からもご自身の好みに合う外壁を選ぶことができます。

高級感のある外壁を選ぶなら

タイルを使用した外壁なら、他の家にはない高級感のある住宅を所有することに繋がります。タイルのデザインや色合いも様々なため、好みに合うというだけでなく、より高級感を引き出すデザインをご自身で選ぶことも可能です。タイルには、タイル自体が劣化しない点からも、メンテナンスの頻度が少なくて済む特徴も持っています。

木の素材を活かした家を作るなら

温かみのある木材の雰囲気や質感が好きな方には、木質系サイディングや板張りがオススメです。天然の木材なら、木の香りや年数が経つごとに変化する木材の見た目を楽しむことができます。水には弱いものの耐熱性に優れており、天然の木材を味わいながら快適な暮らしを送るサポートをしてくれます。

シックな外壁を好むなら

モルタルや漆喰なら、塗り壁の魅力を感じることができます。古風な見た目を楽しむことができれば、洋風の雰囲気を作り出すこともできるためデザイン性にも優れているのです。

メンテナンス費用を抑えるなら

日本ではあまり広まっていない樹脂系サイディングですが、劣化しづらく塩害や凍害などの耐候性を持っていることからメンテナンスの費用を抑えることができます。建築する際にかかる費用に目がいきがちな建築費用ですが、外壁は何年もしくは十数年に一度のメンテナンスが必要になります。メンテナンス費用を抑えることができれば、今後出る住宅での出費を抑えることに繋がるのです。

耐久力に優れた外壁を選ぶなら

RC, ALCなら、断熱性・遮音性・耐震性・耐火性・耐久性など住宅の耐久力にとても優れた外壁を選ぶことができます。ALCの外壁であれば、より断熱性・耐久性を高く持つ住宅を建てることが可能です。長く快適に利用したい住宅ですから、耐久力に優れていれば安心して今後の生活を楽しむことに繋がりますよね。

おしゃれな外壁材の選び方

おしゃれな外装材を選ぶなら、外装の色合いが屋根や近所の住宅と合うもの、外装材の良さを活かせる壁を選ぶことがポイントです。

色合いの良いものを選ぶ

外装をおしゃれに彩るなら、外壁の色合いが屋根や周囲の環境に合うものを選ぶことが重要です。外壁の見た目は、色の組み合わせによって大きく変化します。例えば、屋根(黒)×外壁(灰色がかかったホワイト)であれば、落ち着いた雰囲気・白と黒のモノトーン調の雰囲気を味わうことができます。

屋根(黒)×外壁(グレー)であれば、より落ち着いたシックな印象を受けますね。

1階と2階で外装を変えれば、より楽し気のある住宅を所有することが可能です。

屋根の色や外壁を赤や青などにすれば、ポップで可愛らしい家を持つことができます。屋根や1階と2階の色合いを考慮することが、お洒落な外壁を選ぶことに繋がるのです。また、近所の住宅と合うようなカラーを選べば、浮いたりくすんだりしない外装を作ることが可能になります。

外壁素材の良さを活かした外壁を選ぶ

外壁材が持つそれぞれの特徴を活かせば、外壁の素材をより楽しめる住宅を作るができます。例えば、天然の木材を使用した木質系サイディング・板張りなら、木目の外装から和風や洋風、自然の雰囲気を楽しめます。

外装にタイルを使えば、メンテナンス費用がかかりづらいだけではなく、豪華な住宅を所有することも可能です。

窯業系サイディングなら、デザイン・色合いのバリエーションが豊富なので、ご自身の好みに合う外壁材を選択することに繋がります。

外壁材が持つそれぞれの特徴は異なるので、それぞれの見た目的特徴を活かすことができれば、お洒落な住宅を所有することが可能になるのです。

失敗しないための注意点

最後に、外壁材選びに失敗しないための注意点を紹介させて頂きます。

外壁は初期費用だけがコストではない

外壁の特徴として、建築をした際の費用だけでなく、今後もメンテナンス費用がかかる点があります。費用を抑えるために初期費用の安い外壁材を選んでも、劣化しやすい壁であれば定期的なメンテナンスが必要になります。予算を重視して外壁選ぶのであれば、今後のメンテナンス費用がどのくらいかかるのかを考慮した選択をする必要があるのです。

塗装の重要性

外壁を劣化から守るためには、それぞれの外壁材に合う塗装を行うことが重要です。窯業系サイディングであれば、水に弱い特徴があるため塗装をきちんと行うことでサイディングのひび割れや剥がれを防ぐことに繋がります。木質系サイディングであれば、天然木材の見た目を活かせるよう透明な塗料を使うなどの工夫が必要です。外壁の塗装は、外壁材を良好な状態を保つために大切なものですので、外壁材の特徴に合わせて定期的な外壁の塗装を行うと良いでしょう。

防水性や遮音性など住宅の機能を考慮する

快適な暮らしを送るためには、住宅の見た目デザインだけでなく、住宅の機能性を考慮することも重要です。近くに路線や繁華街があるなら、遮音性のある住宅を選ぶことで、夜間の音を防ぐことに繋がります。地震に強い家を必要としているのであれば、耐震性に優れた外壁材を選ぶと良いでしょう。また、寒い地域であれば断熱性のある家を選べば、寒さに強い住宅を選ぶことができます。長く楽しみたい住宅ですから、快適な暮らしの妨げにならないよう、周囲の環境に合う外壁材選びが必要です。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

 

設計士に無料で相談する

関連記事

  1. 絶対失敗したくない外壁の色!失敗しない色選びポイントと人気の色

  2. 注文住宅で植物を上手く取り入れる方法

  3. (コラム)自転車置き場も屋根がほしい