素敵な玄関を作りたい!理想の注文住宅の作り方とは

シューズクロークという画期的な大型収納が認知されてから瞬く間に「玄関」に対する関心が高くなり、「LDKの次にこだわりを見せる場所」として昨今大きな注目が集まっています。収納や使い勝手はもちろん、玄関は訪れた人が一番はじめに目にする場所でもあります。オシャレで綺麗な玄関を見ればきっと家の中も素敵なんだろうと思いますし、逆に乱雑で散らかった玄関であれば汚い家なんだと、ほとんどの人が勝手にイメージしてしまいます。第一印象というものは強く残る感情で、その役割を担う玄関は「家の顔」となる大切な場所なんですね。そこで今回は「理想の玄関を作るために注意すべきポイント」を詳しくご紹介します。

そもそも玄関に必要な役割とは?

そもそも「玄関」は何のために必要なのでしょうか。海外とは違い、日本は靴を脱いで家に上がる文化があります。靴を脱ぐための空間として「玄関」は存在しますが、実はそれだけが「玄関」の役割はではないんです。

オンオフする場所

誰しもが自分の家に帰宅すると体の力が抜け、ホッと一安心しますよね。外で溜めたストレスや疲れを靴と共に脱ぎ捨て家の中へ、朝には気持ち新たに玄関のドアを開けて外へ向かう。玄関は外と内を繋ぐ境界線であり、気持ちのスイッチを切り替える場所でもあります。帰宅して靴が散乱していたら「ハァ…」と余計に疲れてしまいますよね。逆に整理整頓され綺麗だと空気が清々しくも感じられます。「玄関」は住む人の感情に深く繋がる空間なんです。

人をもてなす場所

玄関は訪れた人が必ず通る「家の顔」となる場所です。玄関のデザインや清潔さ、においなど、玄関で感じた印象は家だけでなく住む人たちの印象にまで繋がります。特に、宅配業者やご近所さんなど玄関先で用を済ませる来訪者には第一印象どころか、それが全てのイメージになってしまいます。良い意味でも悪い意味でも「玄関」は住人の身なりや人柄を表す場所でもあるんです。

物置

都会に人が集中している現代では土地に余裕はなく、限られた狭い面積の中で家を建てるしか方法がありません。昔のように納屋や倉庫を置くスペースを所有する事は難しく、外で使用するものも家の中に持ち込まなければならなくなりました。そのような中で定番化しつつあるのが「シューズクローク」です。泥や砂などの外から持ち込まれる汚れを家に上げずに片付けも容易にできる非常に使い勝手がいい「進化系物置」です。現代の玄関は靴の脱ぎ履きだけでなく、アウトドア用品や荷物の保管場所としての役割も持つようになりました。

失敗しないために気をつけたい注意ポイント!

広さと明るさ

限られた面積の中で配置しなければならないので完璧な玄関を作る事は難しいですが、「狭さ」と「暗さ」両方の条件が重なってしまうと残念な玄関になってしまいます。玄関の三和土は車イスが入れるくらいの広さがあれば将来的に安心できますが、靴を脱いで揃える動作が不憫なくできる面積は最低でも確保しましょう。玄関は縦よりも横に設計する方が感覚的に広く感じますし、鏡を置いて実際よりも広く見せる視覚的効果を狙う方法もおすすめです。また、南側にLDKを配置するために玄関を北側にもっていく間取りが多いのですが、薄暗くマイナスな印象を作ってしまいます。明るい玄関にするためには、スリットが入った玄関ドアを採用する、ハイサイドライトやトップライトなどで光を取り入れる工夫をしましょう。

収納

最近では靴以外にもアウトドア用品やベビーカーなど外で使うものを玄関に片づけるシューズクロークが人気で定番になりつつあります。シューズクロークはたくさんの荷物が収納でき、とても便利ですが意外と難易度が高く、間取り配置やサイズを間違えると使い勝手が悪くなります。とりあえず採用してしまい、スペースを消費した割に思ったほど収納できず、結局玄関に物が溢れているという家も少なくありません。採用する場合は、「どんな物をどのくらいの量収納したいのか」「収納する物の奥行きに合っているか」「出し入れしやすいか」「裸足で三和土(たたき)に下りずに物が取れるか」などしっかり考えましょう。また、実際はシューズボックスで事足りる家庭も多いので、無理してシューズクロークを作るのであれば、物の量を一定に保ち、クロークの面積分を他の部屋に使う方が有意義な場合もある事を頭においておきましょう。

床材

玄関の三和土(たたき)にはタイルを始め、様々な種類があります。デザイン性で選びたくなりますが、「土足で上がる場所」である事をしっかり認識して選ぶ事が大切です。光沢が美しい天然石は滑りやすく、中には洗剤が使用不可のものもあります。吸水率の高い素焼きのテラコッタなどはシミになりやすいので泥汚れに注意しなければなりません。色もブラックや白は汚れが目立ちやすいのでこまめな掃除が欠かせません。デザイン性だけではなく、滑り止め効果やお手入れなど機能性がある素材であるかしっかり確認して選びましょう。

上り框の高さ

家に上がる時の段差部分を上り框(あがりかまち)といいます。上り框の高さは意外と重要で高すぎると段差がきつく感じ、低すぎると靴を履く姿勢がつらくなります。将来を考え、バリアフリーという選択肢もありますが、泥や砂汚れが上がり込みやすいというデメリットもあります。新築では要望しない限り一般的な高さで採用されますが、リフォームの場合は高さを確認しておきましょう。また、バリアフリーを採用する場合はベンチなどが置けるスペースを確保しておく事をおすすめします。ベンチは靴の脱ぐ履き以外にも荷物置きとして活躍してくれるので意外に重宝します。

玄関ドアの配置方向

建売住宅は家の真正面に玄関ドアが設置されている場合がとても多いのですが、玄関ドアが正面を向かなければならない理由はありません。例えば、家の前が人通りの多い道路であれば覗かれないように、車が多いなら危険回避のために玄関ドアの方角を変えてみるという選択肢も。風や雪が強く吹く方向が決まっているならドアが勢いよく閉まらないようにドアの種類や方角を考えて配置しましょう。注文住宅は完全自由設計なのが最大のメリットです。そのメリットを存分に活かし、地域の気候やその土地の環境などを考慮して柔軟に対応しましょう。

こだわりの玄関の施工事例

こちらの事例な木目が印象的なオシャレな玄関です。木目で統一しながらも木の素材や木目の幅、貼り方を変える事で単調な雰囲気にならないようにしてあります。収納はシューズボックスのみで靴の脱ぎ履きができる最低限の玄関ですが、白い壁紙と横貼りの木材のアクセントが狭さを感じさせません。玄関横のガラス窓は光を取り込みつつプライバシーにも配慮された位置に設けられており、窓から入る光が真っ白な壁に反射して明るく清潔感があります。シューズボックスの上に観葉植物や絵が飾れるので自分で玄関を彩る余韻も残っています。狭い玄関でも工夫次第で心地のいい空間にする事は十分に可能です。

こちらはシューズクロークを設けた玄関事例です。土間の三和土が扉の奥に続いており、家族はそこで靴を脱ぎ履きして家に上がる設計になっています。子供の脱ぎ散らかしを隠れせるので急な来客があっても慌てずに玄関に通す事ができます。オープン収納は物がどこにあるのか一目瞭然で出し入れしやすいのがメリットの反面、ニオイと乱雑な印象を与えてしまうデメリットがありますが、シューズクローク+扉にする事でデメリットを解消する事ができます。また、三和土からのみ入れる倉庫型のシューズクロークを見かけますが、裸足で三和土を移動しなければならないため、靴下や足が汚れてしまいます。ウォーククロークを採用する場合は、事例のようにウォーク「スルー」になるよう設計する方が使い勝手が抜群に上がります。

玄関の踊り場が狭い場合、前面に窓を設け、外構や坪庭の植樹を切り取って1つの絵にする方法もおすすめです。ピクチャーウィンドゥにすると視線が真っ直ぐ抜けるため広く感じる事ができます。何も飾らなくてもそれだけで絵になり、落葉樹であれば四季の移り変わりも楽しめます。窓から入る光も玄関を明るくしてくれる大切な要素です。内に開くコの字型の間取りであれば、隣家からの視線も気にする必要がないのでプライバシーの観点からもとてもおすすめです。

こちらの事例は玄関とリビングの境目をなくした土間リビングです。土間は昔、農作業や炊事、もてなしの場など多目的空間としてどの家屋にもありました。土間の外と内をゆるく繋ぐ中間的役割が大きな魅力となり再び注目され始め、玄関は靴を脱ぎ履きするだけの場所ではなくなり、趣味を楽しんだり、来客をもてなしたりする多目的スペースへと進化してきています。斬新でオシャレな玄関土間ですが、採用する際に注意点しなければならない事があります。土間リビングは玄関からワンルームになっているので、しっかりとした断熱が施されていないととても寒い家になってしまいます。また、蓄熱性があるので太陽が1日降り注ぐ場所に配置すると、夏はサウナのような蒸し暑さが夜まで続いてしまいますので遮熱の工夫も必要です。

まとめ

いかがでしたか。玄関といっても設計やデザインで感じる印象や使い勝手は全く違うものになってくる事がわかっていただけたかと思います。注文住宅を建てる時、LDKに目を向すぎて他の空間を後回しにしがちですが、玄関は「家の顔」となる重要な場所です。家族や来客が気持ちよく外と内を行き来できる空間がある事は居心地のいい家で暮らすために必要な大切な要素の1つではないでしょうか。注文住宅を建てる際には、是非LDKと同じくらい玄関にも力を入れてみてくださいね。

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